ニュージーランド人の青年、ケリー・サベジさんが神奈川県大和市で亡くなった件が一部で話題になっています。
ケリー・サベジさんは、精神病の持病がありそれが悪化したため大和市にある精神病院にかかることになりました。
そこで身体拘束をされ治療をされたというわけですが、そのうちに亡くなってしまったとのことのようです。
ここでは、ケリー・サベジさんがかかった病院の情報と経緯や内容をまとめました。
ケリー・サベジさん プロフィール

年齢:27歳
職業:英語教師
英語を教えることで国際交流の一翼を担っていくことに意欲を示されていた。
精神病の持病があり薬を服用していた。
その薬の副作用が出たため服用を中止したところ精神状態が悪化。
具体的には、躁(そう)病の発作で裸になって騒ぐなどの状態になったという。
躁(そう)病とは、気分が異常に高揚し、開放的になったり支離滅裂な言動を発したりするじょうたいが続く精神疾患。[/aside]
ケリー・サベジさんを心配した兄に横浜市の職員が病院を紹介したそうです。
その病院が以下になります。
ニュージーランド青年(ケリー・サベジ)がかかった病院は2つある
ニュージーランド人の青年・ケリー・サベジさんが治療を受けたのは2つの病院。
最初に行った病院が”大和病院”、正式名称が「医療法人正史会 大和病院」です。
そこで昏睡状態になり、次に搬送されたのが「大和市立病院」です。
それぞれの病院の場所などの情報とそれぞれの病院で起きたことをまとめてみたいと思います。
医療法人正史会 大和病院

大和病院での経緯はこのようになっている。
・ケリー・サベジさんが紹介された大和病院にて治療を受け始めたのは4月末から(おそらく4/20)
・診療室では落ちつきを取り戻していたケリーさんをベッドに胴体と手足を縛りつける「身体拘束」するように医師が指示
・おむつをつけられ10日続きました
・拘束を外したのは食事をする時と身体を拭く時だけ
・10日後の4月30日の夜9時すぎ、心肺停止状態になっているところを看護師が発見
・大和市立病院に搬送する
ケリー・サベジさんの遺族は大和病院に対し診療記録(カルテのコピー)を出すように求めたが拒否されています。
そして、院長の石井一彦氏は遺族に対し手紙を送っています。
その内容は以下のようになっているという。
・「身体拘束はそれが必要な時にだけに限定されていて、時々解除されていた」
・ケリー・サベジさんが亡くなったことに対して何の責任もないと主張
また、共同通信の取材に対し、「この件あるいは身体拘束に関する方針については直接コメントは控える」と表明した。
医療法人正史会 大和病院
住所:〒242-0018 神奈川県大和市深見西3-2-37
TEL:046-261-0161
FAX:046-261-0200
大和市立病院

大和病院から搬送先が近くの大和市立病院。
大和病院での経緯はこのようになっている。
・1週間後に別の心臓発作が起きる
・蘇生措置がほどこされたが5/17に亡くなった
・市立病院の医師は「10日間、抑制されたことを考えると、深部静脈血栓が発生し肺の血管がつまり、心肺停止になった可能性があります」と遺族に説明している
大和市立病院では、名前が似ていることからか、誤報道があるという。
「報道では当院で心肺停止となったような内容で報道されており、全くの事実無根であり、報道機関に対して訂正を強く求めている」とコメントしている。
大和市立病院
住所:〒242-8602 神奈川県大和市深見西8-3-6
電話:046-260-0111(代)
FAX:046-260-3366
この件は大々的に報道がされていない
日本でケリー・サベジさんが亡くなったというニュースは大手マスコミで一切報道されていない。
海外ではニュージーランドはもちろん、イギリス、オーストラリアなどで大きく報じられているというのに。
そして7/19にケリー・サベジさんの両親とお兄さん、そして精神医療の専門家である長谷川利夫さんが会見を開くことになっている。
日本は、「身体拘束が多い」、「身体拘束を安易に行いがち」と言われているが、今回の件で”日本の精神治療”がどうなるのか注目してみたい。